feature image

2026年3月26日 | ブログ記事

東京(西側)の鉄道を攻略する

この記事は、2023年3月に部内向けに書いた記事を外部公開向けに書き直し・追記したものです。
それと同時に、この記事は2026年3月時点の情報に基づいております。

はじめに

こんにちは。koukawa_pp です。
ここまでずっとプログラミングにかかわるような記事を書いてきてばかりでしたので、少し趣味についてお話したいと思います。

僕がtraPに所属したのは学士課程1年の時の10月かそこらだったのですが、僕が4月に当時の東工大に入学したときに、手に取ったサークルの紹介チラシの中には鉄道研究会があったくらい、僕の趣味の一つとして鉄道は確立されています。
ただ鉄道についてしゃべり続けたとしても僕の一人話で終わってしまいますので、ここでは「役に立つ」お話をしましょう。

このブログが出るのは今月2026年3月ごろになります。
東京科学大学に4月から入学される方、おめでとうございます。traP, いいサークルですよ。ぜひ来てくださいね。
そして、地方から入学される方にとっては、東京の鉄道網なんてさっぱり、という方は多くいらっしゃると思います。
山手線の内側で迷われた方に関してはたぶん地下鉄で迷われたと思いますが、地下鉄は一概にお話することが難しいので今回は避けます。
一方、山手線の西側、いわゆる渋谷、新宿、池袋より西側の、旧東工大の田町キャンパス以外のキャンパスがある方についてはわりあい簡単に鉄道網を把握することができるんです。
なお、以下では「山手線の西側」を「西側」と表記します。

これを知っておくと、少なくとも西側については、ある駅からある駅に行くとき、乗換案内を調べなくても、ある程度の路線の目安を付けることができます。
なのでもし万が一皆さんが使っている鉄道が運転見合わせになってしまった場合、どういうふうに振替輸送を使えばよいかの指標になれば幸いです。

西側の鉄道は網の目状になっている

多くの路線が走っているように見えますが、西側の鉄道は大きく分けて、およそ東西に結ぶ路線と南北に結ぶ路線があります。[1]
そして、南北に結ぶ路線と東西に結ぶ路線をうまく使い分けることによって、乗り換え回数を最小にして目的地にたどり着くことができるのです。

イメージとして、座標平面において、格子点を想像してください。
そして、x軸方向に進むかy軸方向に進むかが、東西に結ぶ路線を利用するか、南北に結ぶ路線を利用するかだと思ってください。
こう考えれば、x軸方向に進み続け、あるところでy軸方向に進行方向を変えること、
またはy軸方向に進み続け、あるところでx軸方向に進行方向を変えることは、
東西に結ぶ路線から南北に結ぶ路線に乗り換えたこと
または南北に結ぶ路線から東西に結ぶ路線に乗り換えたこととほぼ同じことであると考えられます。

picture1

仮に上の図において、A(0, 4)からB(3, 0)に行きたいとします。
このとき、C(3, 4)を経由するか、O(0, 0)を経由すれば乗換回数を最小にしていくことができますね。

皆さんの中には、例えば(0, 4)->(0, 2)->(3, 2)->(3, 4)というようにいくという方もいるかもしれません。この場合は、実際の鉄道網にそういった組み合わせがあればそのように行くこともできます。しかしそういった場合は大抵乗換時間や複数の鉄道会社を経由する関係上、時間的にも値段的にも不利なことが多いです(もちろん例外もあります)。
仮に最速、最安で行きたい場合は、こういったように、なるべく進む向きを変える格子点を少なくする行き方で行くことをお勧めします。

東西・南北に結ぶ路線一覧について

ここでは、東西に結ぶ路線、または南北に結ぶ路線はどういったものかを挙げていきます。
[1:1]でも書いたのですが、正確には東西に結んでいるわけでも、南北に結んでいるわけでもないけど、都合上無理やり東西、南北と分けたものもありますのでご了承下さい。
基準としては、中央線が東西に結ぶ路線であるというところに依ることとします。

東西に結ぶ路線

まず、東西に結ぶ路線についてです。
以下に示す区間は、南北に結ぶ路線と乗換することが可能な区間を表します。

南北に結ぶ路線

次に、南北に結ぶ路線についてです。
以下に示す区間は、東西に結ぶ路線と乗換することが可能な区間を表します。

以上、かなり多いですが、自分に必要なところだけ知ってもらえればよいです。
自分の住んでいる沿線が含まれていたらラッキーだと思います。
なるべく東西に結ぶ路線は北から、南北に結ぶ路線は西から書いているので、前後にある路線も知っておくと、振替輸送では便利かもしれません。

格子点(交わる駅)はどこだ?

ただ、x軸方向とy軸方向の路線が分かったところで、その格子点の場所が分からないと乗り換えられないです。
これを表形式にしてお見せしましょう。
ただあまりにも数が多いので、中央線より北側と南側、南側は南武線より西側、東側にさらに分けてお見せします。

中央線より北側

JR八高線 多摩都市モノレール JR武蔵野線 都営大江戸線 JR山手線
東武東上線 小川町 - 朝霞台/北朝霞 - 池袋
西武池袋線・秩父線 東飯能 - 秋津/新秋津 練馬 池袋
西武新宿線・拝島線 拝島 玉川上水 - 中井 高田馬場・西武新宿/高田馬場・新宿
JR中央線 八王子 立川/立川北・立川南 西国分寺 東中野[2] 新宿・代々木[2:1]

中央線より北側は、南北に結ぶ路線の一時間当たりの本数がかなり少ないので、
いったん山手線まで出て乗り換えることが多いのは、それが理由です。
ちなみに西武新宿線と西武池袋線は、所沢で乗り換えることが可能です。

中央線より南側・南武線より東側

JR南武線 東急大井町線 京王井の頭線 JR山手線
JR中央線 立川 - 吉祥寺 新宿・代々木[2:2]
京王線 分倍河原 - 明大前 新宿
京王相模原線 京王稲田堤/稲田堤 - 明大前 新宿
小田急小田原線・多摩線 登戸 - 下北沢 新宿
東急田園都市線 溝の口/武蔵溝ノ口 溝の口・二子玉川 渋谷 渋谷
東急東横線 武蔵小杉 自由が丘 渋谷 渋谷
東急目黒線 武蔵小杉 大岡山 - 目黒
JR東海道本線・京浜東北線 川崎 大井町[3] - 品川

JR南武線とJR山手線が優秀であることが分かります。
まあ東京の鉄道網自体山手線を中心に構成された部分は大きいと思うので、ある意味仕方ないかもしれません。
JR南武線は両数こそ少ないものの、本数はまあまああります。

中央線より南側・南武線より西側

JR相模線 小田急江ノ島線 横浜市営地下鉄ブルーライン JR横浜線 多摩都市モノレール JR南武線
JR中央線 - - - 八王子 立川/立川北・立川南 立川
京王線 - - - 京王八王子/八王子 高幡不動 分倍河原
京王相模原線 橋本 - - 橋本 京王多摩センター/多摩センター 京王稲田堤/稲田堤
小田急多摩線 - - - - 小田急多摩センター/多摩センター 登戸
小田急小田原線 海老名・厚木 相模大野 - 町田 - 登戸
東急田園都市線 - 中央林間 あざみ野 長津田 - 溝の口/武蔵溝ノ口
東急東横線 - - 横浜 菊名 - 武蔵小杉
東急目黒線・新横浜線・相鉄本線 海老名 大和 新横浜 新横浜 - 武蔵小杉
東急新横浜線・相鉄いずみ野線 - 湘南台 湘南台・新横浜 新横浜 - 武蔵小杉
JR東海道本線・京浜東北線 茅ヶ崎[4] 藤沢[4:1] 戸塚[4:2]・横浜・桜木町[3:1]・関内[3:2] 東神奈川[3:3] - 川崎

相当ややこしくてすみません。
今回の追記で、初めて横浜市営地下鉄ブルーラインと相鉄線を追加しました。
路線図を見るとブルーラインが関内あたりから90度進行方向を変えているせいで、東京新横浜線・相鉄いずみ野線周りがカオスになっていること、またJR横浜線とx字に交わっているせいで、あざみ野と長津田の位置関係が本来逆であること、また東急東横線がここまでくるとほぼ南北に結んでいるため、横浜と新横浜の位置関係も逆になっていますが、ご了承ください。
……すみません、横浜当たりの交通網はあまりよく分かってないんです。。。

あともう一つ追記ですが、相鉄線からはJR直通線もあり、これは新横浜の一つ手前、羽沢横浜国大から武蔵小杉で、埼京線内に入ります。これも渋谷・新宿へのルートになります。

表を使ってみよう

さて、ここからは実際に、表を使って乗換を考えてみましょう。

例えばキャンパス間移動で、すずかけ台(東急田園都市線)から大岡山(東急目黒線・新横浜線・大井町線)はよく使いますので、それを考えましょう。
この表を使って考えてみましょう。

まず、東急田園都市線の行と、東急目黒線・新横浜線の行と、東急大井町線の列を見てみましょう。

小田急江ノ島線 JR横浜線 JR南武線 東急大井町線 京王井の頭線 JR山手線
東急田園都市線 中央林間 長津田 溝の口/武蔵溝ノ口 溝の口・二子玉川 渋谷 渋谷
東急目黒線・新横浜線 - 新横浜 武蔵小杉 大岡山 - 目黒

この行と列を見れば、なるほど確かに、東急田園都市線で溝の口または二子玉川まで行き、そこで東急大井町線に乗り換えて大岡山まで向かうのが最短であることが分かります。
これは東急線しか使っていないので、最安でもあります。
ちなみに日中時間帯は、現状20分ごとに田園都市線から大井町線に直通する急行列車が存在するので、運が良ければ長津田駅から大岡山駅まで乗り換えなしでも行けますよ。

では次に、僕はあるとき府中に用事がありました。府中から大岡山へ行く方法を調べてみましょう。

これも同様です。京王線の行と、東急目黒線・新横浜線の行と、東急大井町線の列を見てみましょう。

JR横浜線 多摩都市モノレール JR南武線 東急大井町線 京王井の頭線 JR山手線
京王線 京王八王子/八王子 高幡不動 分倍河原 - 明大前 新宿
東急目黒線・新横浜線 新横浜 - 武蔵小杉 大岡山 - 目黒

府中は分倍河原と明大前の間にあります。
かくして、府中→分倍河原→武蔵小杉→大岡山と行くか、
府中→新宿→目黒→大岡山と行くのがよさそうです。
分かりやすいですね。

ただこのルートについては、気づいた方もいるかもしれませんが、

小田急江ノ島線 JR横浜線 JR南武線 東急大井町線 京王井の頭線 JR山手線
東急田園都市線 中央林間 長津田 溝の口/武蔵溝ノ口 溝の口・二子玉川 渋谷 渋谷

東急田園都市線の行を見てもらったら分かるように、JR南武線から溝の口/武蔵溝ノ口を利用することで、直接大井町線に乗り換えることができるため、こちらの方が早いです。

または、京王線があまりにも安すぎるため、

JR横浜線 多摩都市モノレール JR南武線 東急大井町線 京王井の頭線 JR山手線
京王線 京王八王子/八王子 高幡不動 分倍河原 - 明大前 新宿
東急東横線 菊名 - 武蔵小杉 自由が丘 渋谷 渋谷
東急目黒線・新横浜線 新横浜 - 武蔵小杉 大岡山 - 目黒

このように、府中→明大前→渋谷→自由が丘→大岡山のルートが一番安いとのことです。
実際の状況は、鉄道会社やどれほど遠回りかによって、時間や価格が変わってきます。
ただ少なくとも、乗り換えを一番少なくして、迷わないようにするという意味では、
これらの方法は一番分かりやすいと自負しています。

最後に、大学から東海道新幹線に乗る場合です。
この記事を書いた日が2023年3月18日で、東急・相鉄新横浜線が開業した日でした。それまでは品川から乗るのが一番やりやすかったかと記憶していますので、試しにその場合はどうなるか示します。
品川(JR山手線・東海道本線・京浜東北線)から大岡山(東急目黒線・新横浜線・大井町線)を利用する場合は、以下のように考えます。

JR相模線 小田急江ノ島線 JR横浜線 JR南武線 東急大井町線 JR山手線
東急目黒線・新横浜線 - - 新横浜 武蔵小杉 大岡山 目黒
JR東海道本線・京浜東北線 茅ヶ崎[4:3] 藤沢[4:4] 東神奈川[3:4] 川崎 大井町[3:5] 品川

はい。品川→目黒→大岡山と行くか、品川→大井町→大岡山と行くかですね。
僅差で大井町経由の方が安いみたいです。
でも今は新横浜の方がやりやすいでしょう。
開業当時と比べて本数も増えていたと思うので、乗りやすいと思います。

ただ一度だけ新横浜に行ったことがあるのですが、ホームが狭かったのと地下深かったのはちょっと大変でしたね。
地下設備の関係上そこまでホームを大きくできなかったのだと聞いています。
でも便を選べば渋谷や新宿三丁目、池袋まで乗り換えなしで行けるのはかなり魅力的だと思います。新横浜は横浜アリーナや日産スタジアムの最寄り駅でもあるので便利ですね。

おわりに

本日は、西側の鉄道を攻略するというテーマで記事を書いてきました。
本当はもっと語りたいのですが、これ以上語るとしつこいと思うのでやめておきます。
一般的な方にとっては、鉄道は使えればよいと思っていらっしゃると思います。
なので、こちらも鉄オタなりにニッチな内容ではなく、使える内容を伝えられればと思い、
この記事を書くに至りました。
もし何かしらの助けになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


  1. 正確には東西でも南北でもない場合はありますが、ここでは分かりやすさのため、無理やり東西および南北にねじ曲げているものもあります。 ↩︎ ↩︎

  2. 中央線快速は停車しません。 ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. 東海道本線は停車しません。 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  4. 京浜東北線は停車しません。 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

koukawa_pp icon
この記事を書いた人
koukawa_pp

20 情報通信系、基本サウンド班所属 ブログはプログラミングに偏りがち

この記事をシェア

このエントリーをはてなブックマークに追加
共有

関連する記事

組み合わせ回路シミュレーション言語を作ってみた feature image
2026年3月26日
組み合わせ回路シミュレーション言語を作ってみた
koukawa_pp icon koukawa_pp
MAUI で機械学習を体験するアプリを作ってみた feature image
2026年3月25日
MAUI で機械学習を体験するアプリを作ってみた
koukawa_pp icon koukawa_pp
順番作成補助アプリを作ってみた feature image
2026年3月25日
順番作成補助アプリを作ってみた
koukawa_pp icon koukawa_pp
昔に作ったゲームを移植する feature image
2026年3月24日
昔に作ったゲームを移植する
koukawa_pp icon koukawa_pp
「なでしこ」で機械学習をする feature image
2026年3月24日
「なでしこ」で機械学習をする
koukawa_pp icon koukawa_pp
分数を近似するアプリを作る feature image
2026年3月23日
分数を近似するアプリを作る
koukawa_pp icon koukawa_pp
記事一覧 タグ一覧 Google アナリティクスについて 特定商取引法に基づく表記