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2026年3月7日 | ブログ記事

traP部員による「PCの選び方」 2026年度版

この記事は新歓ブログリレー2026 2日目の記事です。

こんにちは。traPのramdosです。

この春大学に入学する皆さんのなかには、大学入学を機にPCを購入するという人も多いのではないでしょうか。この記事では、Science Tokyoで快適に生活するために必要なPCの選び方について、traPメンバーに対するアンケートの結果を基に説明します。

前提

一口にPCを購入するといっても、PCに求められる要件や、PCを取り巻く環境は人によって大きく異なるでしょう。既にデスクトップPCを持っている人、予算が限られている人、ゲームなどの重い処理をする人など、様々な人が居ます。

よって新入生に対し具体的にどのPCがオススメかを提示することは極めて難しいです。例えば、新入生に送られる生協のパンフレットでは30万円近い価格でLet's noteが紹介されています。確かにLet's noteは間違いなく素晴らしいPCで、(ゲームや動画編集といった作業をしない)ほとんどの人にとって優れた選択肢ですが、PCに30万円をサクッと出せる人は必ずしも多くないでしょう。

そこで、この記事では具体的な機種をオススメするのではなく、「何を基準に選べば良いか」という情報を、traPメンバーに対するアンケート結果を元に説明していきます。参考になれば幸いです!

台数

そもそも、traPメンバーはPCを何台持っているのでしょうか。部員に聞き取り調査をした結果が次の通りです。

約半数のメンバーが1台のPCのみを使っていることが分かりました。実はこれは驚くべき事実で、というのも、これは過去4年間で最も低い値です。

このようなアンケート結果となった主な原因はアンケートの回答者が24B(=2024年入学)の下級生に偏ったことです(一般に、上級生になればなるほどPCの台数は増える傾向にあります)

OS

PCを選ぶとき、最初に迷うのはOSを何にするかです。

traP部員が利用するデバイスのOSを聞き取ったところ、次のような結果になりました。

Windows:macOS:それ以外が4:3:2という結果になりました。例年のアンケートではもう少し多様な結果になることが多いのですが、今年は第三勢力がDebian系に偏りました。

はじめに断っておくと、あなたがPCに詳しくない場合、WindowsまたはmacOSを選ぶことを強く推奨します。難しいのは、WindowsとmacOSのどちらを選ぶべきかです。

Windowsを選ぶべき人

Windowsでのみ動作するソフトを使う人

工学院の一部の系では、授業でWindowsが必須となるソフトウェアを扱うため、Windowsを選んでおいた方が無難でしょう。また、PC向けゲームの多くはmacOS上で動作しません。

もちろんParallelsなどの仮想化ソフトを用いることでカバーできるケースは多いですが、メモリ負荷や安定性を考えるとWindowsでのみ動作するソフトを使う人はWindows端末を少なくとも1台購入しておいた方が良いでしょう。

予算に余裕がない人

macOSを搭載したPCは何種類かありますが、いずれも高価です。新品でMacBookを購入する場合、最も安価な選択肢はMacBook Neo(Apple Storeの学割価格で84,800円~)ですが、メモリが8GBに限定されているなどの厳しい制約がありメインPCにすることは全くおすすめできません。デスクトップPCとしてMac mini(同じく学割で79,800円~)がありますが、講義への持ち込みは現実的ではないでしょう。

よって、もし1台だけPCを持つ予定の人がMacを選ぶ場合、MacBook Air(同じく学割で167,800円~)またはMacBook Pro(同じく学割で262,800円~)を選ぶべきです。これらの端末に価格なりの価値があることは間違いありませんが、初期投資としては手が出しづらいと感じる人が多い価格帯であることも事実です。限られた予算内で十分なメモリやストレージを確保したい場合は、多様なメーカーから選べるWindows端末の方が有利な選択といえます。

macOSを選ぶべき人

macOSでのみ動作するソフトを使う人

iOSやmacOS向けアプリの開発によく用いられるXcodeや、Final Cut Pro、Logic ProといったApple製のソフトウェアを中心に、macOSでのみ動作するソフトウェアがいくつか存在します。これらのソフトウェアを使いたい人はmacOSを利用すべきでしょう。

ハードウェアの完成度を求める人

OSとは直接関係はありませんが、MacBookの圧倒的なバッテリー駆動時間の長さや、高解像度で発色が良いディスプレイ、広くて操作性の高いトラックパッドといった特徴は見逃せません。特に、一般的なWindowsノートPCと比較して、Appleシリコン搭載のMacは電力効率が極めて高く発熱が抑えられているため、充電器を持ち歩かなくても1日の講義を十分に乗り切れる点や、MacBook NeoやMacBook Airはファンレスで騒音が抑えられる点はとても魅力的です。

CPU

PCで最も重要なパーツはCPUと言っても過言ではないでしょう。CPUの性能はPCの動作速度に直結するため、多くのtraP部員は高性能なCPUを使用しています。

メインで使っているノートPCのCPUのアンケート結果は次のようになりました。

Core Ultra 7やRyzen 7、Apple MシリーズのCPUを使っているメンバーが多いことが分かりました。

なお、上記のグラフでは省略していますが、種類(Core Ultra 5、Ryzen 7など)のほかにCPUの世代も性能に大きく影響します。例えば、Core Ultra 7のシリーズ1はCore Ultra 5のシリーズ3と大体同じぐらいの性能です。今(2026年)新規にPCを購入する場合は、Core Ultraシリーズ、Zen 4(7000番台)以降のRyzenシリーズ、M3以降のApple Mシリーズなどの最近のCPUを選ぶことを強くオススメします。

なお、近年はQualcommが設計するSnapdragonシリーズを搭載したPCも広く販売されています。低消費電力である点は非常に魅力的ですが、Windows PCを1台だけ持つ予定の人がSnapdragonシリーズを搭載したWindows PCを持つことはオススメできません。SnapdragonシリーズのCPUはarmアーキテクチャのCPUであるため、対応していないソフトウェアがまだ多くあるためです。

GPU

ゲームや動画編集、VRの利用や最近ではAIをローカルで動作させる際に役立つGPU。

個人的には、大学に持ち込む用途のノートPCはGPU付きのものを選ばないことをオススメします。GPUは消費電力が大きいため、専用GPUを搭載したノートPCはほぼ例外なく重く、電池持ちが悪く、ファンがうるさいです。

一方、ゲームや動画編集をする場合は高性能なGPUを搭載したPCが必要不可欠でしょう。個人的には、そのような場合は新規にデスクトップPCを購入することをお勧めします。どのようなGPUを購入すべきかは難しい問題ですが、例えば負荷の高いVRChatインスタンスへの接続や、ローカルLLMを用いたインラインコード生成を行いたい場合、VRAMを16GB以上搭載したGPUがあると快適に作業をすることが出来ます。

メモリ

メモリが不足するとスワップが発生しPCの動作が非常に遅くなるため、十分な容量と帯域幅を持つメモリを使用することは非常に重要です。

半数以上のメンバーが24GB以上のメモリを搭載したPCを購入しているようです。実際、プログラミングやクリエイティブな作業をする場合には24GB以上のメモリがあると心強いでしょう。

ストレージ

データを保存する先であるストレージ。不足した場合は外付けSSDやクラウドストレージを活用したりすることで対処できるため、予算に余裕がない場合は最小限にしておく、という選択肢もあり得るでしょう。しかし、これらの手段はいずれも面倒ではあるため、最初から必要になると分かっているのであれば十分な容量を確保することが望ましいでしょう。

traPメンバーのPCのストレージ容量は次の通りでした。

ディスプレイ

ノートPCを選ぶことは、ディスプレイを選ぶことです。ディスプレイを選ぶ際に考えるべきことはいくつかあります。デスクトップPCでもディスプレイ選びは重要ですが、この章ではノートPCのディスプレイを前提において説明します。

サイズ

言うまでもなく、非常に重要です。画面サイズが大きい方が作業がしやすいですが、大きくなればなるほど持ち運びは大変になります。

ほとんどのメンバーが13~14インチのノートPCを使っています。画面の大きさはモバイルディスプレイなどで確保し、本体は持ち運びやすさを重視する人も多いようです。

解像度

ノートPCの1920×1080または1920×1200のものが主流です。特段事情がなければこれ以上のものを選ぶことがオススメです。逆に、これ以下の解像度(1366×768など)のディスプレイは選ばないことを強くオススメします。

プログラミングや動画編集など、1画面に多くの情報を表示させたい用途の場合はこれよりも高い解像度のPCを選ぶと快適に作業が出来るでしょう。

リフレッシュレート

市販のPCのほとんどが60Hz駆動ですが、ディスプレイにこだわった機種やゲーミングPCでは120Hz以上のリフレッシュレートを誇るものもあります。高ければ高いほど快適なので、ゲームなどのリフレッシュレートが重要な用途でPCを使う場合は高リフレッシュレートのものを探してみると良いでしょう。

パネルの種類

IPSが主流ですが、最近は発色にすぐれたOLEDパネル搭載のディスプレイも人気です。TN液晶やVA液晶のディスプレイは視野角が狭いので避けた方が無難かもしれません。

輝度

画面の明るさです。屋外で作業したり、HDRコンテンツを視聴したりする場合は高輝度のディスプレイが必須となりますが、そうでない場合は極端に暗いものを選ばなければ大丈夫です。

表面処理

基本的にはグレア(光沢)かノングレア(非光沢)かが問題になります。

長時間文書作成やプログラミングに取り組む場合はノングレアの方が疲れにくいとされていますが、個人的には他の項目と比べるとあまり重要な指標では無いと思います。

発色

コントラスト比・色域・色精度などが主な指標になります。画像・映像の編集など、発色が重要な作業を行う人は気にした方が良いかもしれません。

インターフェース

必要なポートが過不足なく揃っているかを確認しておきましょう。USB-AポートやHDMI端子が必要な場合は搭載されているかを確認し、搭載されていない場合はUSBハブなどを併せて購入すると良いでしょう。

バッテリー

ノートPCではバッテリー駆動時間も重要となります。PCの消費電力にもよりますが、目安として50Wh程度、動画再生で16時間駆動を謳うPCであれば心強いでしょう。

また、USB Power Deliveryなどの汎用的な規格での充電に対応しているか、対応していない場合専用の充電器は重たくないか、給電速度はどのくらいか、なども重要なポイントです。目安として、65W以上の速度で給電できるとお昼休みなどにサクッと充電できて便利です。

重量

大学生は体力があるので多少重たくても大丈夫なことが多いですが、とはいえ常に持ち運ぶ人も多いですし軽いに越したことはありません。

traPメンバーの中央値は1.2kg程度でした。この程度であれば、気軽に持ち出せますね。

タブレット

もはやPCの選び方ではありませんが、タブレットについても調査しました。

無印iPadを使っているメンバーが多いようです。実際、iPad (A16)であれば比較的手頃な価格で入手しやすいのでオススメしやすいです。

とはいえそれなりにiPadは高価なので、最近はAndroidタブレットも人気です。Androidタブレットについては@akimoが3/10に記事を書いてくれるらしいので、お楽しみに!

推しポイント

メンバーにPCの推しポイントを聞いてみたので、その結果をまとめました。

1台しかPCを持っていない場合、保証があると心強いですよね

PCの軽さ、大事

メモリを雑に拡張すると中途半端な数字になりがち

一要素一要素のクオリティが高いのがmacの嬉しいところ

地味な便利機能、嬉しいですよね

MacBook、低消費電力なのでバッテリー容量の割に電池持ちが良いです

軽さ、大事(2回目)

画面が大きいとマルチタスクの効率も上がりますね

キーボードも大事な要素の一つですね

良いGPUが載っていると活動の幅が広がりますね

タッチペンが使えるとちょっとした絵とかも書けて嬉しいかも

MacBook Pro、値段に見合った良さがありますね!

タッチパネル、特に初めてPCを購入する場合は直感的な操作ができるので嬉しいです

嫌なところ

嫌なところを全部消そうとすると、最後は値段に響いてしまう...

メモリを雑に拡張すると中途半端な数字になりがち(2回目)

出来ればWindows PCは1台持っておきたいですね

512、ガッツリ使うと足りなくなりがち

ハブがあれば多少ポートが少なくても何とかなるとはいえ、出来ればインターフェースが充実していると嬉しいですね

出来ればWindows PCは1台持っておきたいですね(2回目)

4年間使えるだけの耐久性があるPC、あんまりないんですよね... 安物でもホイホイ買い換えると結構出費が痛い...

出来ればWindows PCは1台持っておきたいですね(3回目)

まれによくある。調べてもどうにもならないときはあるんですよね...

ゲーミングラップトップはGPUがバッテリーをモリモリ食うので、電源が必須になりがち

10GbEのポート、あるとテンションが上がります(が、嬉しいかと言われると...?)

ブラウザやIDE、メモリをドカ食いしがち...

Windows Hello, どうなんですかね?あまり良い印象が無いです。

後輩へのアドバイス

プレミアムサポートだと即日代替機貸し出しがあるのが嬉しい

軽さ、大事(3回目)

ちっちゃい子がオススメ

Windowsでも困るときは困る...

軽さ、大事(4回目)

ちなみに私はWindowsユーザーですが、spacedeskでiPadをモバイルディスプレイ化しています

板タブ、どうなんですかね?慣れが必要なイメージがあります。

mac使ったことない人はこの大学生の期間の内になれてみるのも良いかもしれません!(逆もしかり)

macじゃないと出来ないことも多いので、Windowsを持っている人はmacを、Macを持っている人はWindowsを買うのもアリかもしれません

スペックを上げるとバッテリー持ちが悪くなりがち...

タブレットはタブレットなりの良さがあるので、予算に余裕があればタブレットはタブレットとして買った方が良さそうです。

Webカメラ、トラックパッド、スピーカー、キーボードなど、細かなポイントが使い勝手に直結します...!

見た目大事です。かっこいい/かわいいPCには愛着がわきます。本当に。

最後に

一通りPCの選び方を解説してきました。この記事がPC選びの参考になれば嬉しいです!

新歓ブログリレー明日の担当は@SyntaxErrorです。楽しみ~

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この記事を書いた人
ramdos

23B。CTFをしている場合とそうでない場合があります。

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