この記事は アドベントカレンダー2025 22日目の記事です。
こんにちは、24Bのsamidareです。
みなさん、旅行は行きますか?
旅行はその計画を立ててるときが一番楽しいとかよく言われますが、まず宿泊先の次に考えるのが移動手段だと思います。距離によりますが、新幹線や飛行機、大人数だったらレンタカー、金欠な学生だったら夜行バス。はじめに思いつくのはだいたいこの辺だと思います。
ほとんどは陸路か空路ですよね。ですが、ここで私は海路という選択肢を提案したいです。
さて、結構前の話なのですが、この間の夏休みの旅行で初のフェリーに乗ったので、具体的な実体験や感想を残しておこうと思います。
おそらくこの記事を読み終えたあなたは、フェリーに乗りたくてたまらなくなっているでしょう。
*念の為先に記しておきますが、これは阪九フェリーの宣伝でもなんでもなく、ただの一個人の感想文です。
フェリーを選んだ理由
旅行の計画中に悩んでいたのが、福岡から神戸への移動手段でした。新幹線はちょっと財布に厳しいし、夜行バスは翌日疲労が残るのと、風呂に入れないのが夏には辛いです。
色々考えてたどり着いたのが、阪九フェリーでした。移動と宿泊を兼ねていて、足を伸ばして眠れるし、風呂にも入れるらしいとのこと。それでいて7200円という安さは最強だと思います。しかも初回クーポンを適用すると500円引きで6700円!これは使わない手はないですね。
行程
福岡から神戸までの行程を、流れに沿って振り返って見たいと思います。
福岡 → 新門司港
福岡からフェリーは出ていないので、まずは北九州にある新門司港まで移動する必要があります。
(補足)フェリー内で出会ったおばちゃんに聞いたのですが、普通は西鉄福岡駅または小倉駅から新門司港まで、阪九フェリーがシャトルバスを出しているようです。なので以下に書いてあることはシャトルバスを逃したorそもそもシャトルバスの存在を知らなかった人(私とか)向けのルートとなっています。
九州大陸は西鉄帝国なので、西鉄バスを利用してまず小倉駅まで移動します。新幹線でも良かったのですが、時間に余裕があったのと値段が安いのでバスを使いました。ちなみに新幹線を使うと20分もしないで行けるそうです。

小倉駅からは市営バスを利用して港へ向かいます。小倉バスセンターに行き、恒見営業所行きのバスに乗り、畑(バス)という停留所で降ります。
停留所の名前でなんとなく察しが付くと思いますが、今回かなりローカルなルートを通っています。バスに乗ってたのは、ほとんどが学校帰りの小中学生と買い物帰りのおばちゃんおっちゃんで、スーツケースを引いてグラサン帽子を身につけたどう見ても旅人である私は完全に浮いていましたね。
まあそれはともかく、バスを降りた後はひたすら港まで30分歩きます。



そんなこんなでスーツケースを引っ張りながら30分歩き、ようやくフェリー乗り場が見えてきました。

すでにチケットを買っていたので、スムーズに乗船できます。買っていなくても、空いてれば当日券で乗ることができるみたいです。
新門司港→神戸港 (船内)
私が乗った船の客層は3層構造となっていて、船の中とは思えないくらい広々としていました。

売店には若干割高ですがお土産やおやつ、お酒なんかも売っており、かなり充実してました。外の景色を見ながらお酒でも飲めたら最高なんでしょうけど、あいにく当時はまだ10代だったので叶わず......。
そして、このためにフェリーに乗るといっても過言ではないというのが、展望デッキですね。出船直後は雨が降っていたので出られなかったんですが、しばらくしたら開放されていました。

Wifi環境ですが、船内はあまり良いとは言えなかったです。Twitterは文字ならギリ読み込めますが、画像や動画は厳しそうでした。アマプラでアニメをいくつかダウンロードしておくといいかもしれません。私はそんな準備が良い訳ないので、暇なときはラノベを読んだりルービックキューブを回したりしてました。
次は食事です。レストランはかなり高いです。大体東工大の学食の1.3倍くらい値段の印象です。値段を抑えたい方は、乗る前にカップ麺など買っておくとよいかと思います。お湯はあります。

あとは寝室です。私が予約したのはスタンダード洋室という部屋で、2段ベットが仕切られて8つある16人部屋となっています。一番安いのがスタンダード和室という部屋で、これはなにもない和室に勝手に雑魚寝するタイプなのですが、この次に安いのがこの部屋でした。1つのベットは縦2mくらいで、ひと一人がちょうど収まるくらいでした。

(私っは泊まったことないですが)カプセルホテルはこんな感じなのですかね。9月の平日だったためか、この部屋には私以外に誰もおらず、独占状態で少しお得感ありました。
朝早く起きてデッキからの景色を見たかったのと旅の疲れがあったので、この日は22時くらいには寝た記憶があります。
そして翌朝、5時にアラームをセットしたのに、それよりも速く4時半には目が覚めてしまいました。揺れはほとんど無く、エンジン音とかも全く感じなかったのでよく眠れました。
デッキに出るとまだ真っ暗で、晴れていたためか星がよく見えました。星を潮風を感じながら眺めて物思いにふけてたら、徐々に空が明るくなってきてきれいな朝焼けが見えました。ちなみこのタイミングでおばちゃんに出会い、小倉から新門司港への正解ルートを教えてもらいました。

しばらくして、7時前くらいになるとデッキに人が増えてきました。すぐそこに迫ってくる明石海峡大橋を通過するのを一目見ようと集まってきたのです。このフェリーのルート上には、しまなみ海道、瀬戸大橋、明石海峡大橋の3つの橋がかかっており、残念ながら夜中のうちに前2つを通過してしまいます。健全な生活習慣を送っている人が唯一見れるのが、明石海峡大橋というわけです。

晴れてて良かったです。本当にいい体験ができたと思います。
明石海峡大橋の通過を見届けたあとは、神戸港への到着を待つのみです。そのときの到着予定は8:40で、私が乗ったときは予定(7:10到着)より90分ほど遅れていました。本来なら明石海峡大橋を通過する時間は5時半頃みたいです。明るいときに見れたのは幸運だったかもしれないですね。結構頻繁に遅れるみたいなので、大事な予定があるときはフェリーはやめたほうがいいかもしれません。
そしてしばらく経って…………

六甲アイランド、神戸港に到着です!長旅お疲れ様でした。
神戸港→三宮
下船すると、すぐ目の前にバス停があります。六甲アイランドの北にある、アイランド北口という駅まで無料で連れて行ってくれるみたいなので、使わない手はありません。アイランド北口駅から神戸新交通ポートアイランド線に乗ると、内陸側に連れていってくれます。アイランド北口からは30分しないで三宮に行くことができます。ここは特に見どころはなかったので省略します。
以上、福岡から神戸までの行程でした。金額は合計8000円くらいだったと思います。新幹線+宿泊費に比べるとかなり安いですね。夜行バスよりはしますが、非日常な体験ができたので満足です。
まとめ
最後に、フェリーを使うことによるメリット・デメリットを雑にまとめます。決める際の参考にしてください。
メリット
- 新幹線に比べると圧倒的に安い
- 快眠できる
- 風呂入れる
- 道中の景色が楽しい
デメリット
- 夜行バスに比べると倍くらい高い
- かなり遅れることがある
- ご飯が高い
以上です。この記事を読んでフェリー乗ってみたよーという方は、ぜひ感想を教えてくれると嬉しいです。では、またどこかで会いましょう。
明日の記事は@madara16877です。楽しみ~