この記事は traP Advent Calender 2017 12/15 の記事です。
おはようございます。昼夜逆転が深刻になってきている s_cyan です。
さて
突然ですが、皆さんはリバーシというゲームをご存知でしょうか?
そうです。アレです。
挟んでひっくり返すだけのアレです。
もちろん知ってますよね。
でも・・・
実は詳細なルールを知っている人は割と少ないのではないでしょうか。
ここでルールを一度確認しておきましょう。
- 先手・後手を決め、中央に4つ石を並べてゲームを始める。
- 先手が黒、後手が白の石を交代で置いていく。このとき、自分の色の石で相手の色の石を挟んだら、挟んだ石をひっくり返して自分の色にする。
- 双方とも置ける場所が無くなったら、石の多い方を勝ちとする。
なるほど、簡単ですね。
ただし、いくつか注意点があります。一つは、石を置くときには、相手の石を挟めるような場所にしか置けないという点です。
つまり、突然離れた場所に石を置くようなことはできません。
「・・・」
おや?誰かがこちら見ていますね。
もう一つ注意点があります。それは、どこにも石が置けない場合、パスして相手に手番を渡さなければならないという点です。
つまり、相手に打てる場所がなければ、自分が連続して石を打つことができます。
「わかる」
そうですか。
とりあえず、これだけルールを覚えておけば、リバーシを楽しむことができます!
強くなるには
ルールは簡単なリバーシですが、実は非常に奥が深いです。その奥の深さは、
A minute to learn, a lifetime to master.
(一分で理解できるが、極めようとするとありえん時間がかかって一生が終わる)
と言われるほど。
ここでは超初心者向けに、「これさえ覚えておけば前よりずっと強くなれる!」 というポイントを紹介したいと思います。中級者以上の方は、読み飛ばしてもらって構いません。
隅を取ろう
リバーシを遊ぶ上で、絶対に知っておきたいことがあります。それは、決して挟むことのできない場所が存在するということです。
相手の石を挟むときは、必ず「縦」「横」「斜め」のいずれかで挟まなければなりません。つまり、盤面の四隅に置いた石は、挟んでひっくり返すことができません!
黒石が置いてある部分ですね。ここに自分の石を打つことができれば、その石を基点にして自分の石を増やしていくことができます。
隅の内側に打ってはならない
自分が隅に打てば有利にゲームを進められます。それはつまり、相手に隅を取られると自分が不利になるということでもあります。相手に隅を取られてはならないのです。
では、どういうときに相手に隅を取られるのでしょうか?
隅に隣接するマスに自分が石を置いたときですね。
特に、上のような位置に考えなしに打ってしまうと、相手にほぼ確実に隅を取られます。上の位置に打つことを「X打ち」と言ったりしますが、慣れないうちは打たないに越したことはありません。
ただし、ある程度強くなるとX打ちが強力な攻撃手段となることがありますので、絶対に打ってはならない、というものでもありません。
石が多ければ有利?
よくある思い込みとして「石が多い方が有利」というものがありますが、これは大間違いです。実際のところ、石が少ない方が有利であることが圧倒的に多いのです。
それはなぜでしょうか?
答えは、「自分の石が多いほど自分の打てる箇所が減る」 からです。将棋などでは自分の駒が多いほど選択肢が広がり豊富な戦略が取れますが、リバーシの場合はこれが逆になります。
なぜなら、相手の石を挟める場所にしか自分の石を置けないからです。
ですので、序盤から相手の石を取りまくる戦略を取っていると、終盤に差し掛かる前に手詰まりになってしまい、大敗を喫することになります。
序盤は少なく取ることを常に意識しましょう。ただし、全滅だけはしないように。
穴を埋めよう
終盤になると、盤面の空きが少なくなり、打てる場所が減ってきます。
次の局面を見てください。あなたは黒番です。どこに打ちますか?
正解はこちら。
1マス空きに打ちます。 この空きマスは、自分だけでなく相手も打つことができますので、ここで自分が他の場所に打ってしまうと、相手に先に穴を埋められてしまいます。
このように穴を埋める手のことを「手止まり」といいます。自分が手止まりを打つと、その周辺では自分の石が増えることになります。終盤では手止まりを打てるかどうかが勝負の分かれ目になることが少なくないので、1マス空きに打てそうであれば積極的に狙っていきましょう。
ただし、同じ1マス空きでも相手がその場所に打つことができない場合は、すぐに打たない方が好手となることの方が多いです。余裕があればこれも覚えておきましょう。
一局対戦してみよう!
さて、これまで基本となるリバーシの戦い方を見てきました。これらを体得して強くなるには、やはり実際に対局を行うのが一番です。
そこで、なんと自前の対戦用botをご用意しました!このページ上でCPUと対局することができます。あまり長い間考え込まなければ数分程度で終わりますので、一度対局してみましょう。
勝てましたか?
私はボロ負けしました。