9/22担当のSigma1023です。
本当はSpringBootの入門編を書こうと思ったのですが、時間がないのでベクターレイヤーを紹介しようと思います。
ベクターレイヤーとは
今日紹介することは↑とも重複するところはあるので、参考までにご閲覧ください。
要するにベクターレイヤーは線を描くためのレイヤーです。
簡単なお絵描きツールにはラスターレイヤー(線を制御する点がなく、各pixelの色情報だけを持つレイヤー)しかありません。
ベクターレイヤーは拡大、縮小、回転に強く、様々なツールを使って線を修正することができます。
レイヤーの性質上色を塗ったりすることはできませんが、線画を描くにはうってつけのレイヤーです。また、線がうまく引けなくて困っている初心者にもオススメです。
自分はClipStudioPaintPro(以降クリスタ)を使っているので、クリスタのベクターレイヤーの機能を紹介します。
ベクターレイヤーがどこにあるのか
コ↑コ↓です。
押すと新規ベクターレイヤーができるのでそこに描いていきましょう。
おそらく大体の人が何かしらのレイヤーを使うのであると思いますが、無い人はwindow→レイヤーをチェックして追加してください。
また、ベクターレイヤーを使うときの消しゴムはベクター用という名前の消しゴムを使った方が良いです。
ベクター用消しゴムは
- 触れた制御点を消去する。
- ベクター線同士の交点部分まで消去する。
- そのベクター線全体を消去する。
の三つの使い方ができます。
多用するのは交点部分までの消去だと思いますが、線を分割したり、線そのものを消したいときは他の消し方も使うので覚えておきましょう。
ベクターレイヤーでできること
ここで紹介するのは下の画像のサブツール[線修正]の部分です。
これらのツールはベクターレイヤー専用のツールです。
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制御点
制御点とは、ベクターレイヤー上に引いてある線の情報を持っている点です。各制御点の持つ情報をいい感じに補完することで線が描かれています。
- それぞれの制御点を動かすことで線を細かく調整することができます。
- 個人的にこのツールで線を修正するのは難しいと思うので次に紹介するベクター線つまみを使いましょう
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ベクター線つまみ
- 制御点を動かして線を調整することができます。
- 制御点ツールとの違いは、動かした制御点にあわせて周りの制御点もいい感じに補完してくれることです。
- 端点の固定をしたりしなかったりして修正をします。大きく変えたいときは片端点の固定、細かく変えたいときは両端点固定、軽く移動させたいときは固定なしにしましょう。(固定なしでも移動時に若干の補正はかかってしまうので、そのまま移動させたいならレイヤーごと移動、もしくはサブツール[操作]のオブジェクトを選択して移動させましょう)
- 細かい調整はつまみ加減、効果範囲等で出来ます。
- 線をつなぐにチェックを入れると、下の画像のようにベクター線の端点同士が近づいたときにひとつのベクター線にしてくれます。(ベクター同士の線の色が異なる場合、端点同士を同位置に置くことはできますが、同一の線になることはないようです)
- 制御点が足りないと感じたら制御点の追加にチェックを入れましょう。
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ベクター線単純化
- 制御点を減らします。
- 全ての制御点を塗りつぶすと下の画像のように直線になります。
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ベクター線つなぎ
- ベクター線の端点同士をブラシ領域内に入れることでその間をつなぐことができます。
- つなぐベクター線同士の色が違う場合、うまく機能しません。
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線幅修正
- 太さに定数を足す操作、太さに定数を乗じる操作、太さを定数にする操作が出来ます。
- 効果範囲はブラシ領域内で、非ブラシ領域との境界はいい感じに補完してくれます。
- 線全体に処理をチェックするとブラシのかかった線全体に効果を付けることができます。
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ベクター線描き直し
- ベクター線上をなぞることで制御点を動かします。
- 個人的にものすごく使いづらいので、線を描きなおすかベクター線つまみを使うことをオススメします。
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ベクター線幅描き直し
- ベクターの制御点の太さ情報を書き換えます。
- 強弱を後付けしたいときなどに使うといいです。
ラスターとの互換
- ベクターからラスター
ベクターレイヤーの下にラスターレイヤーを置き、転写もしくは結合をするだけです。
ベクターレイヤーのうち一部をラスター化(ベクターレイヤーの一部を別のベクターレイヤーに動かすのも可)したいときはここら辺をうまく使い、所望のベクター線成分を選択して切り取りましょう。(サブツール[操作]、サブツール[選択範囲]、サブツール[自動選択])
- ラスターからベクター
先に言っておきますが、やらない方がいいです。
やり方は
レイヤー→レイヤーの変換→レイヤーの種類をベクターレイヤーに変更→OK
です。
単純な線ならばうまくいくきますが、最初からベクターで描いたような線には劣ります。
上の画像のように本来繋がっててほしい部分が繋がってないことがあるので注意が必要です。
ベクターレイヤーがほかの機能で役立つ部分
個人的に良いと思っているのは塗りつぶしツールです。
ベクターの中心線で塗り止まるにチェックを入れ、領域拡縮をいい感じに設定すると、塗りつぶしが楽になります。
おわりに
今回紹介したのは自分が知っている機能だけなので、まだまだベクター用の機能や、使い道があるかと思われます。
絵の描き方にもよりますが、こういうものもあるんだなって程度に覚えてもらえると幸いです。
明日は@oribeさんの記事です。